鹿児島の御茶碗屋つきの虫の毎日のお仕事

防水剤でテンヤワンヤ(Ⅶ)

2社に
新昭和コート(CP-M6)
粋工社(液体セラミック)
電話にて、細かい話を伺いました。


簡単に要約して、検証してみます。
(全て、現在の日本の規格をクリアラインとしています。但し、メーカーとして安全であることを保障をするものでは有りません。将来、規格が変われば、生産中止もありえます・・・・・メーカー談・・・・苦笑^_^;)

防水剤浸透陶器の

1・常温使用・熱湯使用
問題有りません。(規格をクリアしています。)



2・電子レンジ使用(メーカー談)
液体セラミック・・・OK  :   CP-M6・・・NG

(液体セラミックは、電子レンジ沸騰水の溶出試験クリア)
(CP-M6は、使用できません)



3・オーブン使用(メーカー談)
液体セラミック・・・OK  :   CP-M6・・・NG

(液体セラミックは、700度素焼窯に置いても、性能確認試験クリア:溶出試験は未確認)
(CP-M6は、使用できません)


*両製品は耐熱性において、大きな差があるようです。
CP-M6は約180℃くらいのようです。その温度を越えると、シリコンは劣化してきます。
液体セラミックは700℃でも性能に変化なしの確認が取られています。1200℃本焼テストでは劣化したそうです。耐熱に自信有りのようです・・但し、700℃、1200℃とも溶出試験は行われていません)





4・原液の保存しやすさ
液体セラミック・・・水分の蒸発をさせないように、冷暗保存してもらえれば、保存劣化しません。
CP-M6・・・・・・・特に夏場、菌類に犯されやすく、劣化しやすい。早く使い切る必要が有ります。





5・性能
陶器原料により、防水性能は異なってきますので、検証できません。
(僕としては、効果やその持続性において、液体セラミックの方が優れているという印象です、詳しくは理解できませんが、浸透しやすさや、浸透後の反応の違いによる性能差のようです)


(余談ですが、両者ともに、防水性はあっても、醤油やお茶などと反応して、色変わりを起こす可能性もあるそうですよ)




さて、
液体セラミックの粋工社(すいこうしゃ)は大阪の会社です。
新昭和コートは岐阜県多治見市。

陶磁関係会社に鍛えられている新昭和コートさんの対応は、とても慎重で誠意あるものでした。
粋工社さんは、大阪っぽく、とても自信有りげに、製品の試験内容などを話されました。
どちらも、製品に対して、責任の重大性を理解しつつ、回答頂いたものと理解しています。
ありがとうございました。




僕の結論!!

液体セラミック(粋工社)・・・・・使えます。

CP-M6(新昭和コート)・・・・

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ホントは、細かなところで、腑に落ちない点も有ります。
例えばレンジ・オーブンの使用において
CP-M6は、レンジー・オーブンのあらゆる使い方を想定したうえで、使わないで下さいと言いました。
逆に、
液体セラミックは、あらゆる場合を想定した試験を全てこなしているわけでは有りませんが、大丈夫ですと言いました。

食器は、いつ誰の手に渡り、どんな使い方をされるかわからない点において、
使えないものは、使えないので今の時点で結論を出すなら、僕の場合こうなります。

この記事は、製品を比較評価する意思で、書いたものでは有りません。
あくまで、安易な使用を考え直し、それぞれ皆さんが、自分で判断する一助になればと、推敲して来ました。
この件に関しました、間違っていると思われる点や、ご意見など有りましたら、ご指摘下さい。
今後とも、皆で、陶磁器を愛していきましょう(*^^)v






さて、白薩摩に、防水剤を使おうか・・・止めようか・・・。
・・・
少々クレームも来るけど・・・
やっぱり、僕は・・・・
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by tukinomusi | 2007-01-31 19:45 | 作陶の話
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