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鹿児島の御茶碗屋つきの虫の毎日のお仕事

染み出した茶渋

染み出した茶渋_c0015544_15384856.jpg

これは、お客様から送られてきた写真。
お買い求めいただいてすぐ一晩、清水に浸し、普通にお茶を入れたところ、
すぐに表面に染みが浮き出てきた・・・。
お客様から連絡をいただき、現在作り直させていただいているところである。

さて、一回の使用で浮き出てきた茶染み。
原因は何だろう。

今まで、
染み出した茶渋_c0015544_15475995.jpg

こんなふうに使ったり、
コーヒーカップや湯呑みでも、いろいろ使っているが、このような急激な染み出しははじめての経験だ。

いま、思いつく原因は三つ。
1・生地を薄く削りすぎている。
(手の持つ急須は、軽くしたいため、けっこう無理に薄く総ケズリをしている時がある)
2・焼成が甘い
(窯内の位置で、焼成雰囲気や温度が違うことがある)
3・内ぐすりが薄いか、掛け残し掛け忘れがある
(内釉薬を吹いた時の不手際)
これらが重なったのかもしれない。

原因に関する、陶芸関係者皆さんの意見を聞かせてください。



この写真といっしょに送られてきたお湯呑み。
染み出した茶渋_c0015544_15385824.jpg

これは、きれいに使えているとのことで、
とても気に入っていただいている。


物作りは難しい。

がんばって作り続けたいと思う。

ご迷惑をおかけしたお客様に、あらためて、お詫び申し上げます。
丁寧詳細にご連絡をいただき感謝しています。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。m(__)m

他にも、ご不便をおかけしたお客様がいらっしゃいましたら、
是非、ご一報をお願いいたします。

                                              新納虫太郎

by tukinomusi | 2007-01-08 16:13 | 作陶の話
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