鹿児島の御茶碗屋つきの虫の毎日のお仕事 | |||||
それがあればとってもうれしいのだが・・・ 鹿児島市花尾町には花尾山があり、昔から「真っ赤な窯土」がある。 かまど作りなどに使われてきたようだが。 その粘土を、地元I会社のNさんが持ってきた。 乾燥粉砕し、台所用ステンレスざるで篩い、水を加えていき、適度な硬さにしたものだ。 唐津程には砂分は多くないが、礫も含む。 粘性が少なめで、菊練で練っていると、割れてしまい、まとまりにくく、練りにくい。 ポコポコしている感じ。 このまま、1月~半年寝かせれば、少しは粘りがますかもしれない。 たぶん、急須は作れない。(茶漉しやツマミや口部の細かい部分ガ作れない。) さて、それを電動ろくろで水引きした。 土殺しは出来るが、ちぎれ易い。初心者には扱えないと思われる。 地肌は自然な土の感じが良く現れていて、いい感じだ。 20センチくらいの皿なら難なくひける。薄くひくことは難しい。 この程度のおおきさなら、口辺部が割れてくる感じはそれほど無い。 袋物は写真のとおり。 成形は出来るが、その後1分くらいで、ヒビ割れが始まり、5分後には写真のようになってしまった。 首部分の成形はヒビが入りやすく、薄つくりは不可 粘性不足で、自重に耐え切れず変形→クラック。 この時点で、花尾粘土単身の使用はムリだと判断できる。 木節粘土などを50%ほど混ぜないと無理か?・・・。 それでも、そのまま、乾燥し、ケズリにはいる。 乾燥スピードは、思った以上に遅い。 削りは、軟らかいうちに行えば、問題なし。 乾燥時の強度は不足ぎみ、ラフに扱うとすぐ割れそう。 白化粧を試みる。 化粧は、木節粘土を多く含み、粘性の大きい化粧だ。 が、それでも、化粧は食いつかない。このようにはがれてくる。 乾燥までの収縮が大きいせいで、はがれるのかも・・・? 器の内側はほとんどはがれない。 刷毛目は、端部ははげてくるが、おおむね食い付いている。 素焼き準備のために、はがれた化粧を指で落として、体裁を整える。 さて、次はこのまま素焼きをこころみるつもりだ。 思ったより、乾燥に時間がかかり、仕事が遅くなる。 案外かっこいいのが焼けるかも お楽しみに。。。
by tukinomusi
| 2009-02-23 16:12
| 粘土
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